融資の返済方法は、融資決定を受けて契約する約定に記されています。消費者金融などの金利が高い融資においては、元金均等や元利均等と言った返済の方法がありますが、金利が低いか無利子の融資がある日本政策金融公庫での返済は、金利は固定になりますので毎年の利息分と返済残高を足した額を月割りで返済することになります。
また、民間金融機関であれば、ネットバンキングなど多彩な返済手段を選択することができるのですが、日本政策金融公庫の返済手段は、口座振替によることになっています。自動引き落としであれば、返済忘れの心配がなく簡単に返済していけるメリットがありますが、他にも同口座から引き落としが多件数にわたる場合などでは、引き落とし口座の残高が不足してしまうことがあります。
民間金融機関の場合はね自社オンラインシステムであることもありますが、再振により再度引き落としを行っています。しかし、日本政策金融公庫は、残高不足で引き落としができなくなった時点で、延滞利息が適用されてしまいます。
また、民間金融機関であれば、自行のATMだけでなく提携金融機関のATMやコンビニATMから振り込むことができるのですが、日本政策金融公庫の特性上提携先の金融機関が限られていますので、ATMから返済額を振り込むことは困難と言えます。
こうしたことを避けるためにも、資金計画書を策定して、これに則った経営を進める必要があります。せっかく融資を受けることができても、また資金繰りが悪くなっては意味がありませんので、ある程度の合理化策は必要となってきます。
[日本政策金融公庫]