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■飲食店で使えるアイデア
ちょっとしたアイデアで集客や客単価アップに繋がることが多い飲食店。
そんな飲食店で使えそうなアイデアをいくつか紹介していきます。
●手書き風で親しみのあるお店づくり
固定客をつけたいと考えている場合、手書きのポップやメニュー、カードなどを用意しておくことでより親しみを覚えてもらうことができます。 駅前などに店舗を構える場合は、回転率が大切なので、手書きの物を用意するよりも、印刷物の方が良いこともあるかもしれませんが、地域に密着した店舗を構える場合、「まるで別荘に来たような気分」になってもらうためにはやはり「おもてなしの心」が非常に重要。 わざわざ手書きで用意したものがあれば、「ひと手間かかっている」という心遣いがユーザーに対して伝わるものです。
●何を売りにしているのか明確に
開業する前に、お店のコンセプトを作ると思いますが、その際に「お店のセールスポイント」を立てるはずです。 そのセールスポイントというのは、普通にお客さんが利用していて感じるものであればよいのですが、伝わりにくいものもあるかと思います。 例えば、こだわりのコーヒーを出している場合「どのようなコーヒー豆を使って、どのようにしてコーヒーを淹れているのか」というような内容のポップを用意しておくと「なるほど!」と納得してもらえるはずです。 このように、他のお店にはない独自性を前に出すことが非常に重要になってきます。
●試食や試飲は集客力アップに繋がる
駅の地下街などでよく見られる試飲や試食ですが、これは非常に高い集客力を持っています。 もちろん、無料でサービスすることになるので、お店にとって利益がわかりにくいのではどう考える人は少なくないと思いますが、「これまで素通りだったお客さんに購買意欲を立てることができる」という大きなメリットもあるんです。 例えば喫茶店を営業しているのであれば、小さなコップに入ったコーヒーを試しに飲んでもらい、実際に気に入ってもらえれば購入してもらうという風にすれば、お客さんは「納得した上で購入できる」ため購買に繋がりやすいんです。 何かイベントを起こすときなどに特に有利な方法です。
●食器類にこだわる
飲食店を営む上で食器は欠かせません。 この食器ですが、料理や飲み物を演出するのに欠かせないアイテムなんです。 例えば、大きいお皿にちょこんと小さなケーキが乗っていたら「高級感」を出すには良い演出になりますが、「お得感」は感じられません。 逆に、同じサイズのケーキであっても、ケーキが落ちそうなぐらい小さなさらに乗っていたらどうでしょうか。 かなりボリュームか増えて見えるのではないでしょうか。 飲み物も同じで、小さなカップに溢れんばかりにコーヒーが注がれていれば「沢山飲める」と感じるものです。 このように、食器類によって提供するもののボリューム感を演出することができます。 もちろん食器類のデザインも重要です。
●イベントを積極的に
飲食店などは、「変わらない良さ」を提供するのか非常に重要ですが
「飽きのこないようなイベントを積極的に行うこと」も非常に重要なポイントになります。 例えば、クリスマス限定の商品を用意したり、「お客様感謝週間ポイント2倍」などのイベントを用意すると、集客を高めることができます。 また、積極的に新商品を取り入れることによって、普段から利用してくれるお客さんに目新しく提供することができるでしょう。 ただし、商品の数が増えすぎると人気商品が分散してしまって、仕入れやスタッフに大きな負担がかかる可能性もあるので、期間限定という形で提供するのが良いスタイルといえます。 他のお店ではやっていないような面白いイベントを考えついたら、ぜひ実践してみて、きちんと広告などで告知するようにしましょう。
●アンケートを取り入れてみよう
飲食店にアンケート用紙が置いてあったら利用する人もそれなりにいます。 お客様の生の声が聞けるので営業スタイルの方向性を定めたり、次のイベントに結びつけるのに有効になります。 しかし、アンケートの有効性はそれだけにとどまりません。 実は、アンケートを書くことによってその店のことを書き込んだ人が覚えているという特徴もあるんです。 具体的な感想文を書くことによって、その店の料理や飲み物などの感想を一度アウトプットすることになるため、深い記憶に残りやすくなります。 それが結果的にリピーターに繋がりやすくなり、お店の利益に繋がるというわけです。 ただし、アンケートを取り入れる以上はお客様の声を反映させる必要があります。 すべてを反映させる必要はありませんが、特に多かった声は意識するようにしなくてはなりません。
●商品名を工夫してみよう
商品名を無難なものにするのは、お客さんにとってわかりやすいポイントになります。 しかし、「アイスコーヒー」と書かれたものよりも「ほどよい苦みのあるアイスコーヒー」「深煎りしたコクのあるアイスコーヒー」と表記した方がメニューの商品を覚えやすいですし、魅力的に見えるものです。 このように、商品名を工夫するだけで購入率の違いが現れることも珍しくありません。
■販売促進をしよう
より利益を高めるためには、販売促進に対する戦略が必要になってきます。
一言で販売促進といっても、実に様々な方法があるため、開業する前にある程度の販売促進のプランを立てておくようにしたいところ。 それでは、どのような方法があるのか紹介していきたいと思います。
●チラシを配布する
チラシの配布方法についてはいくつかの方法があります。
1.直接手渡し(ハンディング)= 駅の前などでスタッフが直接通行人に対してチラシを配るというものです。 これを「ハンディング」と言います。 ただ単純にチラシを配るだけでなく、ティッシュをつけたりアメを付けたりするとより効果的です。
2.呼び込み(キャッチング)= お店の前でお客さんを呼び込み、チラシを配布することを「キャッチング」と言います。 よく、夜の繁華街を歩いていると居酒屋の店員さんがやっているイメージがあります。 「ちょっと寄ってみようかな」と思わせる話術が必要になりますが、かなり有効な手段です。
3.ポスティング= ポスティングは住宅やマンションなどの郵便受けにチラシを入れていく方法です。 実際にスタッフが配って回ると大変な時間がかかるため、専門の業者に依頼することをおすすめします。
4.折り込みチラシ=
新聞の折り込みチラシとしてチラシを配布すると、効果的な集客が見込めます。 しかし、非常に高いコストがかかることと、新聞を取っていない家庭に届かないという点があります。 これらの中で、最もお金がかからず、集客が見込める方法は直接手渡しのハンディングではないでしょうか。 特に、栄えた駅が近くにある場合は、かなり有効な方法になります。 特に早朝のハンディングは通勤や通学中のユーザーの獲得が見込め、「○○店です。よろしくお願いします」と一緒に店名もいうようにすればお店の名前を覚えてもらうチャンスにも繋がります。
●ショップカードを用意しよう
リピーター対策としてかなり有効な手段の一つにショップカードがあります。
ショップカードはいわゆるスタンプカードやポイントカードと呼ばれるもので、ある程度のポイントが貯まれば商品を割引で提供したり、無料でサービスするなどの特典をつけることができます。 ショップカードのポイントを貯めるために、リピートをするユーザーを獲得することができれば、固定客がつき、お店の利益を上げやすくなるでしょう。 「ショップカードで割引をするぐらいなら最初から安い値段で提供する」と考えている人は、その旨をお客さんに伝わるように店内にポップを用意するなどするようにしましょう。 言わなくてはわからない部分も沢山あるんです。
●ダイレクトメールを送ろう= ショップカードを作ってもらう時に、名前や住所、メールアドレスなどを入力してもらえれば、ダイレクトメールを送ることができます。 もし住所を入手することができれば、定期的にダイレクトメールを送ったり、誕生日カードを送るなどの工夫をすることができます。 また、メールアドレスを獲得することができれば、一斉に電子メールを使ってダイレクトメールを送ることができるので手間がかからず、効果的にアプローチすることができます。 ただ単純にダイレクトメールを送るだけでは、相手にとって迷惑になる場合もあるので、割引サービスを付帯するなどの工夫をしてみましょう。 例えば、「ダイレクトメールを持参したお客様は100円引き」といったサービスをつけるだけで、ちょっとした機会に利用してもらえるチャンスを増やすことができます。
●フリーペーパーなどに広告を= それぞれの地域に密着したフリーペーパーがあります。 このフリーペーパーは、駅の中などに設置されているため、読まれる機会が非常に多いです。 フリーペーパーに広告を出すことによって集客アップに繋がります。 また、イベントを行うときや、オープン記念などの告知にも有効です。
●インターネットを利用しよう=
最近では、お店の位置をインターネットで検索するユーザーが増えてきています。 それに備えて、公式サイトを用意したり、ぐるなびや食べログなどの飲食店の検索サイトに登録しておくとインターネットユーザーの獲得を見込むことができます。 ただし、インターネットを利用すると口コミなどが広まりやすくなり、本当に良いサービスを提供することができなければかえって客足を遠のける要因にもなりかねません。 それなりの準備と対策を行った上で利用することをおすすめします。
●魅力的な看板を= 飲食店など、リピーターがとても重要なお店を開業する場合、目につくような記憶に残りやすい魅力的な看板をつくることは非常に大切。 ポイントとしては ・一目でなんの店かわかる ・店内の雰囲気とマッチした看板を用意する ・のぼりを立てることができればのぼりも利用してみる これらの点を考慮してみましょう。
■販売促進はいつまで続ければいいのか
販売促進にかかる費用というのは決して少ないものではありません。 そのため、最初だけ一生懸命やっていたけれど、ある程度集客できるようになったら販売促進を辞めてしまったというよう店が多くあります。 できれば販売促進は長期間にわたって行うようにプランニングしましょう。 大切なことは、イベントを細かく起こすことや、新商品を積極的に取り入れるなど、ユーザーが飽きない店舗づくりを心がけることです。