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■開業での仕入れについて
飲食店を営む上で、食材などの仕入れは営業している以上はずっと行わなくてはなりません。
そのため、得意先の仕入れ先を見つけることがとても大切になってきます。 そこで、食材業者を選ぶときに注意したいポイントについて紹介していきます。
1.複数の業者に見積もりを出してもらう= 例えば、喫茶店を営むとなるとコーヒー豆が必要となります。 このコーヒー豆を取り扱っている業者は一つではなく、幾つかあるので、最低でも3社以上の業者から見積を取ってみましょう。 これらの見積もりを比較することによって、相場がわかりますし、どこの業者が一番安いのかというのも確認することができます。 単純に価格が安いところを選んでもいいのですが、料金以上のサービスがあるのであれば、そちらを選ぶというのも有効な手段だと考えられます。
2.品質をチェックする= 実際に、どのようなものを取り扱っているのかをチェックするようにします。 大事なお客さんに提供するものなので、安全性はもちろんのこと、より高い品質のものを取り扱う業者も選びたいところです。
3.得意な分野を確認しておく= 一口に業者といっても、取り扱う内容に得意分野と不得意分野があります。 例えば、コーヒー豆には強いけれど、紅茶にはあまり強くない業者もいれば、反対にコーヒー豆はあまり強くないけれど紅茶は強いという業者もいます。 それぞれの業者の特徴をしっかりと把握して、得意な分野の業者に依頼するようにしましょう。 そのため、無理に一つの業者ですべてを調達するのではなく、複数の業者を利用することも検討していきます。
4.柔軟な対応ができるか= 開業してから営業をしていくうちに、様々な問題が発生することがあります。 そこで、業者が柔軟に対応できるかどうかが非常に大切なポイントになります。 例えば、返品に応じてくれるのか、品質は変わらずに安定させることができるのか、価格に変動はないのか、小分けに仕入れをしてくれるのか、支払い日をこちらの都合に合わせくれるのか、イベントを行うときに協力してくれるかどうかといった点が考えられます。 見積もりの段階でこれらの要望に柔軟に対応することができるかを確認しておきます。
■求人について
開業してから、営業を順調に進めていくと、スタッフの数が足りなくなることもしばしば。
そこで、求人を行うにあたって、次のようなポイントを押さえておきましょう。
●求人媒体を利用しよう
最近では、インターネットを利用した求人が増えてきています。 では、どのような求人方法があるでしょうか。
1.インターネット= インターネットの求人サイトを利用して求人するのが最近の主流となっています。 特に若い世代の募集に効果的です。
2.求人誌= 最近ではフリーペーパーという形で求人誌がでていることも。 こちらもやはり若年層の募集を行うのに有効な手段です。
3.ハローワーク= ハローワークに求人情報を登録することによって幅広い年齢層を求人することができます。
4.店内にてお知らせ= お店の中に求人ポスターを張ることによって、お客さんがそのまま従業員になるきっかけを作ることができます。 ただし、過度な求人は一般のお客さんにとって不安感を感じる要因の一つなるため注意します。
5.掲示板= 大学や駅などの掲示板に求人情報を貼るというのも一つの方法です。 必ず許可を得てから掲示板に貼りようにしましょう。
●求人での写真について
求人情報を出す時に合わせてお店の写真を掲載するかと思います。 この写真によって、求人する年齢層をある程度絞り込むことができます。
1.欲しい年齢層と性別の写真を掲載する= 例えば、20代の女性の求人をしたいと考えている場合、求人情報にのせる写真は20代女性の写真を載せるようにしましょう。 職を探している人は、写真に写っている人と近い属性の人が集まる傾向にあります。
2.写真の雰囲気に注意する= 求人広告でありがちな写真に、写っている人全員が笑顔でピースサインをしている集合写真があります。 これは、楽しいお店アピールに良いのですが、実際にその写真を見て求人に応募してくる人は「部活動感覚」でご応募してくることがほとんど。 応募が集まりやすいという部分がありますが、実際に働いてみてすぐに辞めてしまう人が多いというのも実際のところです。 また、ラーメン屋さんの求人情報によくあるよな「全員が腕組みをしてカメラをにらみつける」ような集合写真。 こちらは、「上から目線」を与えてしまい、かなり応募しづらいので辞めた方が無難だといえるでしょう。
●求人での掲載文について
求人での掲載分はとても重要なポイントです。
例えば「アルバイト募集」と単純に掲載するよりも「店長候補募集」といった募集文の方が意欲の高い人が集まりやすいです。 働く人は、お金とステータスを目的に働く人が多いわけですので、それらの人々が魅力的だと感じるようなキャッチコピーを考えるようにしましょう。
●求人に当たっての注意点
求人をするときに注意しなくてはならない点が幾つかあります。
1.就業規則= 就業規則は、従業員を縛りつけるために作るのではなく、従業員が気持ち良く働く事ができるように作るものです。 あらかじめ厳密なルールを作っておくとスタッフを雇った時にスムーズに進めることができます。
2.未成年者に注意= 未成年者を雇う場合は、親の許可が必要になります。 社会的な責任が生じるため、親の許可なしに雇うことはできません。
3.外国人を雇う場合= 外国人を雇うメリットとして、賃金が安いこと、仕事に対する意欲が高いことなどが挙げられます。 雇う場合は必ず ・パスポートの確認 ・外国人登録証明書の在留期限の確認 を怠ることなく。 また、留学生は労働時間が週28時間までという制限があるので注意しましょう。