日本政策金融公庫の融資にも民間金融機関と同じように融資審査があります。ただ、民間金融機関の審査は、融資する相手が返済能力があるかや過去の返済歴、融資歴、事故歴などを信用情報機関に与信を依頼してその結果をもとに審査を行うものです。
日本政策金融公庫にも信用情報機関への与信審査はありますので、過去に借金整理や延滞歴があると厳しくなります。しかし、日本政策金融公庫では審査以外に面接があるのです。
面接と聞くと、学校の入学試験や就職の面接を思い浮かべるのですが、日本政策金融公庫の面接はプレゼンテーションに近いものとなっています。プレゼンテーションを行ううえで大切なのが、具体的な内容と説得できる数字とその根拠になります。
このためにも、事業計画書や資金計画書の作成が重要となってくるのですが、融資を受けることでどれだけの資本力を得て、どのようなものを開発したり、どれだけの売上や粗利を出せるかと言った具体的な内容を示さないと面接をする担当官は評価してくれません。
事業計画書や資金計画書を初めて作成する人にとっては、ハードルが高いものになりますので中小企業診断士などのプロに頼んで作成してもらうこともできます。
しかし、その内容をしっかりと自分のものにしておかないと、面接での質疑に的確な答えを出すことができなくなります。また、日本政策金融公庫のホームページでは、質疑内容が掲載されていますので事前に練習しておくとよいでしょう。
[日本政策金融公庫]