日本郵政グループの日本郵便が、新事業を始めるようです。 現在試行策として、シンガポール向けに行っています。
国際スピード郵便の「EMS」というものを活用したもので、小口の保冷配送サービスということになります。 その名も「クールEMS」というものだそうです。
日本の代表魚のマグロなどを冷凍保存して、2014年度から輸出し宅配サービスをするという企画のものです。
今のところ、宅配サービスする対象国は限られていますが、これを拡大し、また日本国内での引き受け郵便局も拡大する方針だそうで、輸出できる鮮魚も多くなるようですね。
この計画は、日本航空と共同企画とのこと、マイナス15度を維持できる保冷容器と保冷剤を開発中です。 現在諸外国では、低カロリーとバランスが良いという点から和食に対する関心が集まっています。
今のところ、対象となるのは、マグロやイクラ等の高級食材を扱う東南アジアのレストラン向けですが、ここから市場を広めていき、取り扱う鮮魚の数も増やしていけば、立派な産業に発展すると思います。
東南アジアの利用者を如何に増やすかが、今後の増収のカギとなるようです。 特に中国の富裕層の人達の間では、和食がブームとなっているので、和食の高級レストランも増えており、これからの市場の開拓には最適な国ではないでしょうか。
現在は、引き受ける郵便局は5箇所ですが、全国で10箇所で受け入れを可能にしたいそうです。 このことを踏まえて、日本郵政は2015年春に株式上場を検討中と言っていました。
欧米諸国での和食のレストランも増えていますが、これは郵政事業とは別の企業が輸出しているものです。
日本郵政では、郵便部門で先に始まった一人暮らしのお年寄りの安否確認サービスや、代行買い物の宅配サービスも好調なようです。
宅配業者での従業員の人数と日本郵政での社員の人数では、郵政で仕事をしている人の方が多いかと思います。
そして、昔から地域に密着していることが多いので、配達業務をしている人は地域の人達と顔なじみで親しい関係の所も多く、集荷もスムーズに行えるでしょう。
そんな利点を生かした今度の企画は、他社にはないサービスとして、大いに期待されるのではないでしょうか。