来年4月からの消費税率が5%から8%に変わることを受けて、衣料品の業界に変化があったと
いうことを新聞で読みました。 私は、まだ実際にその表示を見ていないので、どんな風になったのか、わかりませんが。
税抜きでの店頭表示を認める「消費税転嫁法」が1日に施工されたからということです。 これまでスーパー等で見かけていたものは、税込価格が上の段に記載されて、税抜き価格
が下の段に記載されていたものでした。 その2段の価格を見ることで、消費税はこのくらいということを知る事ができました。
この動きは、百貨店などに並ぶ予定の、衣料品が中心となっているようです。 なぜこのようなことになっているかという理由ですが、衣料品については「春物」と「冬
物」との区別ができず、その時の天候によって売れ筋も変わってくるためだというのです
。 今の5%の税込価格の表示では、4月からは対応できません。 かといって、全てを8%の表示に変えることもできないのが現状です。
この動きは、グンゼやワコールといった下着メーカーに、いち早く切り替えの傾向が出て
います。 4月までには、8%の税込価格の表示に切り替えたいが、今の在庫がある以上、全てを一度に
切り替えるわけにはいかないということなのでしょうか。 そのため、暫定的にできる範囲から税抜きで表示することにしたようです。
4月直前に、全ての表示を8%の税込価格へ貼り替えができればいいのですが、それも無理な
ようなので今回のような方法を採ったということです。 税抜きの表示の場合、それに5%か8%の消費税を上乗せするだけで良いので、この方法の方
が間違いはないと思われます。
以前3%から5%に変わった時には、ある店舗やメーカーでは数億円を貼り替え作業に費やし
たそうです。 その為の臨時の雇用もしなければなりません。 人件費を多額必要とするということになります。 また、業者が納入時に貼ってきた表示ラベルを、税込価格に変えていくことも難しい問題
となっています。 いずれにしても、貼り替え作業には多額の人件費など経費を費やすこととなります。 それにより新しい雇用が生まれるかもしれませんが。
売る側としては、なるべく経費をかけずに変更していきたいということです。 私達、消費者としては、今まで税込表示で慣れてきたため、最初は戸惑いが出てくるでし
ょう。 今までのように予算を決めて買い物していたのに対して、うっかり油断すると予算オーバ
ーということになりかねません。 税の分も頭に入れて計算しながら買い物するしか方法がありませんね。