北海道銀行は、札幌市に本店を置いている地方銀行です。北海道では大きい銀行であるため、法人向けの融資も多数行っています。また日本国内だけでなく、海外進出に向けたサービスもあり、お客さまの用途に合わせて事業資金を調達することができるでしょう。
ビジネスローンはないけれど
北海道銀行には、ビジネスローンと呼ばれる商品はありません。しかし、私募債やシンジケートローンなど、さまざまな方法で資金調達が可能です。
たとえば、私募債は長期安定の資金調達方法で、企業ステイタスの向上にも役立ちます。特徴は、株式会社が社債を発行し、各投資家がそれを引き受けるものです。資金調達を目的としているため、ビジネスを考えている方には嬉しいでしょう。
資金調達を多様化し、長期的かつ安定的・対外的な信用力に繋がるなどのメリットがあります。発行額は、3,000万円以上で、発行年限は2~10年です。償還方法は満期一括償還・定時償還の2種類になります。また、銀行保証付私募債と北海道信用保証協会共同保証付私募債の2つの商品を取り扱っています。
大型資金調達に嬉しいシンジケートローン
北海道銀行の事業資金は、お客さまのニーズに合わせ大型の融資が可能です。シンジケートローンとは、北海道銀行が幹事行となり、いくつかの金融機関と協調融資団を形成、融資を行う手法のことをいいます。
幹事行はアレンジャーとも呼ばれ、参加金融機関を募集し、融資条件の設定や交渉などを行います。また北海道銀行が個別の交渉や取りまとめを行うため、事務管理を軽減することもできるでしょう。
北海道銀行におけるシンジケートローンのメリットは、
○大型資金調達
○同一契約書で複数の金融機関の借入条件をひとまとめにできる
○借入の交渉窓口を一本化
○事業負担を軽減
○資金調達を多様化
○さまざまな金融機関が参加することでお客さまの信用度をアップ
などが挙げられます。
その他の資金調達サービス
債権流動化やABL(動産・売掛金担保融資)などがあります。債権流動化は、保有している債権を譲ることで資金を調達する方法です。オフバランスで経営を効率化、資金調達手段の多様化などのメリットがあります。また資産の質によるファイナンスが可能ですから、低利での資金調達も可能です。
ABLは、担保にできる不動産がない場合に利用できるサービスになります。在庫や売掛金などで資金調達ができ、定期的報告で安定した融資を受けることができるというメリットがあります。
さらに、売上債権保証サービスも用意しています。保証会社が各販売先に保証限度額を定め、その範囲内で保証してくれるサービスです。保証してくれるのは売掛金や受取手形、電子債権などの売上債権に限定します。
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